【偏見的評価で85点】SF映画:インセプション
「列車を待ってる 遠くへ向かう列車を」
「望む場所へは行けるけどどこかは分からない」
「でも構わない 2人は一緒だから・・・」
監督:クリストファー・ノーラン
公開:2010年7月
ドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)
サイトー(渡辺謙)
アーサー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)
モル・コブ(マリオン・コティヤール)
イームス(トム・ハーディ)
相手の夢の中に侵入してアイデアを盗むことを生業としているコブがサイトーからインセプションを依頼される。インセプションとは夢の中からアイディアを「盗む」のではなく、逆に「植え付ける」というもの。不可能と考えられているインセプションだが、コブは引き受けてしまう。
国外に残した子供たちと再会するために。
映画の出来の良さを評価するものではなく、あくまで筆者の好みかどうかの指標。あしからず。
ストーリー:10/10点
感情移入:16/20点
没入感:8/10点
感動:7/10点
渋いおじさん:10/10点
美女:5/10点
あとあじ:10/10点
繰り返し観たいか:10/10点
amazon評価:9/10点(☆の数×2を四捨五入)
ネタバレ無しです。
ストーリー:9/10点
主人公コブの生業は相手の夢の中(潜在意識)に侵入し相手のアイデアを盗むこと。
・相手の夢の中に侵入する、その夢の中のさらに夢のなかに入る、さらに夢の中の夢の・・・
・滞在する階層で死亡する、あるいは下の階層でたたき起こされることで下の階層で目が覚める。
・夢の階層が深くなるほど実世界での時間の経過が遅くなる。
など。
夢から覚めたと思ったら、まだ夢の中だった・・みたいな経験って皆さんもありませんか?
これをもっと理論的に突き詰めた感じ。
何階層も夢の奥で永遠に近い時間を過ごしていたコブとモル。
次第にモルは現実世界に戻ることを拒み始めたため、モルに対してあるアイデアを植え付けた。
「ここは現実ではない」「現実に戻らなければ」
無事に現実世界に帰ってきたモルだが、頭から1つの考えが離れない。
「ここは現実ではない・・・」
そしてビルから飛び降りて自殺してしまう。
今作の目的はサイトーの競合会社の社長に”ある考え”を植え付け(インセプション)、倒産させてしまおう、というもの。
インセプションは”発端”とか”始まり”を意味するらしい。
行動を起こす”発端”を植え付けるわけだから、なかなか言い得て妙な表現でおしゃれだと思う。
感情移入:16/20点
過去と向き合えないコブ。
侵入した夢の中にまでモルを投影させてしまう始末。
自分が原因で妻が死んだようなものなので、仕様がないよな。
没入感:8/10点
複雑な設定。
ミッション冒頭から腹を撃たれて瀕死のサイトー。
夢の中での死≒現実世界の死。という想定外の展開。
ここは夢か現実か。不思議な浮遊感を感じながら視聴する。
「列車を待ってる 遠くへ向かう列車を」
このセリフが頭から離れない。
感動:7/10点
CGがとってもきれいで、周囲の物が少しずつはじけ飛ぶシーンや、街が折りたたまれていくシーンには見とれた。
設定として夫婦、親子の愛情が存在するが、ここで感動させようという意思は感じない。
渋いおじさん:10/10点
トラウマに向き合えず苦悶するディカプリオ。
10点。
のこのこミッションについてきて、速攻腹を撃たれる渡辺謙。
10点。
美女:5/10点
世間の評価は高いと思う。
綺麗な人だなとは思う。
あとあじ:10/10点
冒頭からずっと頭をフル回転させながら視聴する。
そして、ラストのコマが回るシーンで、ふっと解放される。
この感覚は実際に視聴した方しか共感できないと思う。
すごく好み。
繰り返し観たいか:10/10点
3回くらい見た。
何回観ても楽しい。
amazon評価:9/10点(☆の数×2を四捨五入)
合計85点。
一度妻にも見せたことがあるのですが、妻は途中で寝てしまいました。
「夢の話ばかりするので、私も眠くなった・・」とのこと。
ぜひ皆さんは最後まで視聴してみてください。
なによりも私はラストの感じが大好きです。
そして感想など聞かせてもらえると嬉しいです。
2021/1/18時点でプライムビデオで視聴可能です。